探さないで下さい。

糸巻巻子(仮名)。貧困女子なんて、口が裂けても言いたくない。

バイト③ 脳細胞を殺しにかかるユーロビート

ユーロビートが爆音で鳴り響く…。会話、雑音がかき消される。強い色と光で視覚が麻痺する。過度に鮮やかな仕掛けが、空間と感情をどんどんマット加工していく、、

実に不思議な空間。ここはディスコ?

いや、洋服屋です。

バイト③ 老舗衣料品店

店主の実名がでかでかと表記された洋服タグ、筆で描かれた店内の注意書き、海外スターへのメッセージが店内に貼られ、店主の恩人からの手紙が額縁に入れられて飾ってある。能面、日本刀、ちょうちん…

ぎしぎしに余白なく埋め込まれている、服!置物!貼り紙…!

歴史のある服屋でマヌカンをしている。

一風変わった店すぎて、これだけで情報量が半端ないのでこれ以上は触れない。


このように、バイト①では裸を売り、バイト②では服を売り、バイト③では心と女を売るのである。

自分の中にある色々なものを切り売りしてバイトしている。バイトとは、時間を切り売りするものとはよく言ったものだが、もう時間どころの話ではない。

少しの器用さで、大きく不器用な人生を送っている。

上記はあくまでバイトで、私には人生においての仕事がまだまだたくさんあるというのに…。